かいぎんエコマガvol.147でHACCPが義務化される予定という記事がありました。HACCPさえ守れば、消費者の前には安全な食品が提供されるのでしょうか。
Q6 食品安全GAPとHACCP(危害分析・重要管理点)とはどう違うのですか。
A6 HACCPも食品安全GAPも、食品の安全性を確保するためのプロセスチェック方式による安全確保の手法です。それぞれ、各工程において、どのような危害が起こるのかを想定し、リスク低減対策を決め確実に実施するという点では同様の考え方に基づいたものです。
ただし、HACCPの場合は、確実に危害防止できるポイント(重要管理点)を明らかにし、そのポイントにおける管理項目を実施することによりリスクを確実に抑えることを可能にするものです。主に外部からの影響を受けにくい工場などで適用されます。 一方、農産物の生産は、毎年の気象条件の違いなど外部環境などにより大きく影響を受けるため、工場とは違ってリスクを確実に抑えるためのポイントを明確に決めることはできません。
このため、農産物の生産全ての工程にリスクを抑えるための管理項目をひとつずつ積み重ね総合的にリスクを抑えていくGAPを適用することが適切です。
(出典)
食品安全のためのGAPに関するQ&A
平成18年1月農林水産省農産安全管理課作成