気になったものをまとめておきます。
令和4年度税制改正要望
https://www.mof.go.jp/tax_policy/tax_reform/outline/fy2022/request/index.htm
沖縄県産酒類に係る酒税の特例措置の段階的廃止等
税目 酒税 内閣府沖縄振興局
50年続いた本措置について、軽減率を段階的に引き下げ、終期を明示して廃止する最後の要望とする。具体的には、本措置の軽減率を、県内移出量等に応じて段階的に引き下げ、本措置の適用期限を、泡盛は 10年間(令和14年5月 14 日まで)、その他(ビール等)は約4年5月の間(ビール類の税率統一が行われる前日(令和8年9月30 日まで))とする。
信託における特定口座利用の明確化
税目 所得税 金融庁総合政策局総合政策課
特定口座で管理されている上場株式等については、金融機関に信託できる旨を明確化すること。
高齢化が進む中、認知判断能力や身体機能の低下時における資産形成・管理について、健常時から備えておくことの重要性が高まっている。このため、認知症等の発症に備え、事前に特定口座を開設するとともに、金融機関と信託契約を締結することで、顧客の資産管理を行うサービスが検討されているところ。しかしながら、特定口座で管理されている上場株式等については、金融機関に信託できるのか、税法上、必ずしも明らかではないため、当該サービスの提供に至っていない現状。※ 特定口座においては、金融機関が取得価額の管理や売却損益の計算、納税手続を行うため、顧客自身による確定申告が不要。
生命保険料控除制度の拡充 減収見込額 ▲61,800 百万円
税 目 所得税 金融庁総合政策局総合政策課
所得税法上の生命・介護医療・個人年金の各保険料控除の最高限度額を5万円とすること、また、所得税法上の保険料控除の合計適用限度額を15万円とすること。
死亡保険金の相続税非課税限度額の引上げ 減収見込額 ▲14,724 百万円
税目 相続税 金融庁総合政策局総合政策課
死亡保険金の相続税非課税限度額について、現行限度額※に「配偶者及び未成年の被扶養法定相続人数×500万円」を加算すること。※ 法定相続人数×500 万円
相続登記の促進のための登録免許税の特例措置の拡充及び延長
税目 登録免許税 法務省
所有者不明土地等問題への対策を更に推進するため,現行の租税特別措置法第84条の2の3の規定に基づく登録免許税の免税措置の適用期限を3年延長するとともに,その適用対象についても拡充するなどの措置を講ずる必要がある。
所有者不明土地・建物の解消に向けた不動産登記法の改正を踏まえた登録免許税の特例の新設
税目 登録免許税 法務省
所有者不明土地等問題の抜本的な解決に向けて,相続登記や住所等の変更登記の申請の義務化や新たな職権的登記の創設等を内容とする不動産登記法の改正を踏まえ,所有者不明土地・建物の解消及び発生予防のための対策として登録免許税に係る必要な措置を講ずる。
緊急小口資金等の特例貸付に係る非課税措置の創設
税目 所得税 厚生労働省
新型コロナウイルス感染症の影響による収入の減少等により生活に困窮される方を対象に、緊急小口資金等の特例貸付として、都道府県社会福祉協議会が最大 200 万円までの貸付を実施している。この特例貸付については、新型コロナウイルス感染症の影響に鑑み、生活に困窮された方の生活にきめ細かに配慮するため、償還時に住民税非課税世帯の場合は償還を免除することができる特例を設けているところ、その債務免除益について、非課税措置を講じる。
ひとり親家庭住宅支援資金貸付金に係る非課税措置の創設等
税目 所得税、国税徴収法 厚生労働省
自立に向けて意欲的に取り組むひとり親への支援として住居費の貸付を行う「ひとり親家庭住宅支援資金貸付金」において一定の条件を満たした場合に免除される返済の免除益や、ひとり親が教育訓練を受講する場合の受講費を助成する自立支援教育訓練給付金及び修学中の生活費等を補助する高等職業訓練給付金の拡充分等について、非課税措置等を講ずる。※母子及び父子並びに寡婦福祉法第 31 条の3及び第 31 条の4(第 31 条の 10 で準用する場合を含む)
基金拠出型医療法人における負担軽減措置の創設 減収見込額 ▲12,979百万円
税目 所得税、相続税、贈与税 厚生労働省
持分なし医療法人への移行を促進するため、持分の払い戻しが経営に与えるリスクの高い医療法人について、持分あり医療法人から基金拠出型医療法人へ移行する際に、当初出資金を超える部分に課税される「みなし配当課税」を、基金が払い戻しされるまでの間、納税猶予する措置を講ずる。さらに、基金拠出型医療法人への移行後、相続・贈与発生時の基金にかかる相続税・贈与税を猶予する措置を講ずる。※医療法施行規則第 30 条の 37 及び第 30 条の 38
印紙税のあり方の検討
税目 印紙税 経済産業省 経済産業政策局 企業行動課
印紙税は経済取引における契約書や領収書等に対して課せられる文書課税であるが、近年の電子取引の増大等を踏まえ、制度の根幹からあり方を検討し見直す。
コロナ禍等を踏まえた法人版・個人版事業承継税制に関する検討 制度自体の減収額 (▲58,000 百万円)
税目 相続税 贈与税 経済産業省中小企業庁事業環境部財務課
(租税特別措置法第70条の6の8から第70条の7の8まで、租税特別措置法施行令第40条の7の8から第40条の8の8まで、租税特別措置法施行規則第23条の8の8から第23条の12の5まで)
法人版・個人版事業承継税制における円滑な事業承継の実施のための措置について検討する。具体的には、非上場株式等に係る納税猶予制度について、コロナ禍の影響も含め、事業承継の実施状況や本税制の活用状況等を踏まえ、必要な税制措置を検討する。また、個人事業者の事業用資産に係る納税猶予制度について、事業承継を促進する観点から、同族会社や事業用資産を有しない個人との課税の公平性や、制度の濫用を防止する観点等を踏まえつつ、青色申告書の貸借対照表に計上される事業用資産を対象とすることを検討する。
所有者不明土地法に基づく土地収用法の特例対象拡大に伴う特例措置の拡充
税目 所得税、法人税 国土交通省不動産・建設経済局土地政策課
所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法(以下「所有者不明土地法」という。)に定める土地収用法の特例により収用又は使用される土地の対象範囲の拡大に伴い、土地収用法に基づく収用等の場合と同様の税制上の特例につき、以下の内容を措置する。
令和4年度予算概算要求
https://www.mlit.go.jp/page/kanbo05_hy_002340.html
空き家対策、所有者不明土地等対策及び適正な土地利用等の促進 [76 億円(1.11)]
https://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/22syokan/
歯科保健医療提供体制の整備【推進枠】 6.9億円(2.1億円)
「歯科保健医療ビジョン」や新型コロナウイルス感染症への対応等も踏まえた各地域での施策が実効的に進められるよう、好事例の収集・分析及び周知等、歯科保健医療提供体制の構築に向けて取り組む。また、歯科専門職間の連携を進め、より質の高い歯科医療を提供する観点から、歯科衛生士・歯科技工士を確保するため、離職防止・復職支援のために必要な経費を支援する。
人生の最終段階における医療・ケアの体制整備【一部推進枠】1.4億円(1.2億円)
人生の最終段階における医療・ケアを受ける本人や家族等の相談に適切に対応できる医師、看護師等の育成に加え、人生会議(※)を普及・啓発するため、国民向けイベントを行うなど、人生の最終段階を穏やかに過ごすことができる環境整備を更に推進する。※ 人生会議:人生の最終段階で希望する医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組。ACP(Advance Care Planning)の愛称。
成年後見制度の利用促進【一部新規】【一部推進枠】9.5億円(5.9億円)
保健医療情報を医療機関等で確認できる仕組みの推進【一部推進枠】23億円(4.5億円)
保健医療情報を本人や本人の同意を得た全国の医療機関等で確認できる仕組みに関し、データヘルス改革に関する工程を踏まえ、オンライン資格確認等システムの改修を行う。また、今後の情報項目のさらなる拡充に向け、必要な実証事業等を行う。
電子処方箋の安全かつ正確な運用に向けた環境整備【新規】【推進枠】9.6億円
新規学卒者等(専門学校生等)への就職支援【新規】【一部推進枠】 4.6億円
第2の就職氷河期世代をつくらないよう、新卒応援ハローワーク等に就職支援ナビゲーターを新たに配置し、特に新型コロナウイルス感染症の影響を強く受けた分野の専門学校生・未就職卒業者への支援を強化する。
子どもらしい生活を送ることができないヤングケアラーや育児等に不安を抱える家庭に対する相談支援、家事・育児の支援【一部新規】【一部推進枠】
低所得の妊婦に対する妊娠判定料支援や訪問支援など妊産婦等への支援【新規】【推進枠】19億円
https://www.meti.go.jp/main/yosangaisan/fy2022/index.html
事業承継・引継ぎ・再生支援事業【47.1 億円(16.2 億円)】
デジタル庁と連携し、「G ビズ ID」や「J グランツ」等のデジタルサービスを通じ、行政手続効率化や行政データ活用を実現するデジタル・ガバメントを推進する。 経済産業省デジタルプラットフォーム構築事業【28.8 億円(20.7 億円)】 うち 27.4 億円はデジタル庁計上
https://www.moj.go.jp/kaikei/bunsho/kaikei02_00074.html
所有者不明土地等問題への対応及び地図整備の推進
令和4年度概算要求等額 6,989百万円(210百万円増)
「経済財政運営と改革の基本方針」や「所有者不明土地等対策の推進に関する基本方針」等の政府方針に基づき,所有者不明土地等問題の解消や相続登記の促進,登記所備付地図の整備等の取組を推進する。
法務行政における質の向上及び業務の効率化を図るためのデジタル化の推進
令和4年度概算要求等額 58,705百万円(9,019百万円増)
Webブラウザのみで登記申請手続を可能に
スマートフォンで登記情報提供サービスの利用を可能に
戸籍事務におけるマイナンバー制度の利活用の推進
令和4年度概算要求等額 25,430百万円(18,217百万円増)
マイナンバーの提供等による戸籍謄抄本の添付省略
戸籍の届出における戸籍謄抄本の添付省略
本籍地以外の市区町村での戸籍謄抄本の発行
https://www.jinji.go.jp/kisya/2108/gaisanyokyu4.html
国家公務員志望者増に向けた人材発掘施策の新規展開 68(新規)
妊娠、出産、育児等と仕事の両立に係る啓発 9(1)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kanbo04_02000169.html
デジタル時代における郵便局等の公的地域基盤連携の推進 1.0 億円
https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420668_00003.htm
GIGAスクール運営支援センター整備事業 令和4年度要求・要望額 64億円(新規)
学習者用デジタル教科書普及促進事業 令和4年度要求・要望額 57億円(前年度予算額 22億円)
CBTシステム(MEXCBT)等の機能改善と拡充令和4年度要求・要望額 10億円(前年度予算額 6億円)
高校生等奨学給付金(奨学のための給付金)16,069百万円(15,890百万円)