―だから中央集権的な感じではない形で、一斉に動くようにしたいわけです。私はよく言うのですが、政治経済のことを考える時に、一番参考にすべきなのは、人間の身体の構造だと思うのです。
人間の身体の部位には、目とかヘソとか尻の穴とかいろいろありますが、目が「俺の方が身分が上だ」と尻の穴に対して威張るということはないわけです。目は、位付けしたがる人間感覚では位が高そうに見えるけれども体からみれば全部必要なわけですから、お互いに他の部位を軽蔑したりはしていいないと思うのです。
ところが人間の社会はゴミを集める人だって必要なのに、何かそれが低い仕事みたいにみれられるのはやはりおかしいと思うのです。その辺のところのバランスのよさ、価値観というのが身体のような感じになると、社会の組織も良くなってくるのではないかと思うのです―「身体を通して時代を読む」より甲野善紀さん。―
身体が構造を持ってそれぞれの役割を果たしているように、信託できる財産も種類分けされていて、財産によって〇〇信託という名前が付いています。プラスの財産なら何でも信託できるというのが信託法ですが、実際信託しやすい財産は金銭です。どれが目で、どれが尻の穴か。
日本の民法との間で、社会の中で、信託は?家族信託は?信託法は?
関節でしょうか。たくさんの可能性があるのかもしれませんが、身体ベースで考えると無理がないのかなと思っています。
信託銀行などが扱う信託商品による分類
家族信託で利用されているのは、②、⑥、⑦、⑧、⑯、特約でしょうか。
1つ目
金銭の信託・・・現金を信託すること。
①合同運用指定金銭信託・・・委託者の金銭を他の委託者の金銭と合同して、管理又は処分(運用)する。委託者の一定の指示の下に、受託者(信託銀行など)が裁量を持ってまとめて運用する。名前を付けると、やすらぎ、ずっと安心信託、家族おもいやり信託、ハートトラスト心の信託、孫への想い、学びの贈りもの、など。頭。
②単独運用指定金銭信託・・・委託者の金銭を他の委託者の金銭と分別して管理または処分(運用)する。法人が従業員のための年金を信託する場合など。腰。
③特定金銭信託・・・
委託者などの指示によって、受託者が信託財産を管理又は処分(運用)する。不特定多数の人が現金を信託して、信託銀行が運用する。投資信託など。目。
2つ目
金銭信託以外の金銭の信託・・・現金を信託して、信託が終了しても、お金にかえないで(株式などで)返す信託。足。
④指定単独運用の金銭信託以外の金銭の信託・・・お金を信託して、一定の指示の下で、信託銀行は株式などで運用する。会社がお金を信託して、信託銀行は会社の株式を従業員や役員に渡す。その後株式の配当をもらう、など。膝。
⑤特定合同運用の金銭信託以外の金銭の信託・・・不明。
3つ目
金銭以外の信託・・・現金以外のものを信託すること。
⑥有価証券の信託・・・株式などを信託すること。信託された株式は、管理されるか運用されるか処分される。家族信託も入ります。手。
⑦金銭債権の信託・・・回収するお金がある時、返してもらう権利を信託する。信託銀行が権利を売ったり、信託銀行は代わりに返済を受けて信託した人に返したりする。指。
⑧動産の信託・・・動産を信託する。飛行機など。肩。
⑨土地およびその定着物の信託・・・不動産を信託して管理してもらう。処分してもらう。お金を借りる。お尻。
⑩地上権の信託・・・不明。
⑪土地および定着物の賃借権の信託・・・不明。
⑫担保権の信託・・・抵当権などを信託して管理してもらう。肩。
⑬知的財産権の信託・・・著作権などを信託して管理してもらう、お金を借りる。脳。
⑭特定出資信託・・・会社の社員の持分を信託して、信託銀行が議決権を行使する。あまり使われていない。
⑮それ以外の財産の信託・・・これから。
⑯包括信託・・・2種類以上の財産を信託する。お金と株式など。お腹。
特約・・・税控除を受けるに上の信託に追加したりする。爪。
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参考:
信託協会HP
「信託の法務と実務」
三菱UFJ信託銀行 2015 (一社)金融財政事情研究会