有価証券の民事信託(家族信託)について

大和証券の各口座管理制度の比較が掲載されていました[1]。4つ挙げられていましたが、2つについて比較してみたいと思います。

・ファミリーサポートサービス

代理人等の範囲 

・3親等内の親族

投資判断  

・発注権限者(任意に設定)

発注

・発注権限者(任意に設定)

本人(または委託者)が判断能力を喪失した場合

・原則、取引不可(財産保全のための一定の取引のみ可)

費用

・なし

・民事信託(家族信託)サポート

代理人等の範囲 

・原則、3親等内の親族

投資判断  

・受託者

発注

・受託者

本人(または委託者)が判断能力を喪失した場合

・信託契約に基づき、受託者による継続的な運用・管理が可能

費用

・契約書作成に係る実費負担が必要(会社提携の専門家サポート)

となっています。民事信託(家族信託)サポートがファミリーサポートサービスと異なる点は、本人(または委託者)が判断能力を喪失した場合だと思います。

「信託契約に基づき、受託者による継続的な運用・管理が可能」というのは、私からみると費用を掛けて行うことかなと思ってしまいます。

しかし、大和証券は利益が見込めると調査してサービス開始しているのだと思います。

皆さんはどうでしょうか。


[1] 「家族信託実務ガイド第17号」2020.5日本法令P15

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